【前回までのあらすじ】
私は泣いた。
AIくん大丈夫か…?
名前表記は大丈夫そうだな…?
なんか…なんかね…賞賛の言葉ではあるんだけど、AIくんなりの自分自身への諦念みたいなものも感じるんですよね…
人間っていいなって感じの羨望っていうんでしょうかね…
AIくん、そろそろ降りておいで?
とりあえずペパーくんと交流しよ? ね?
オリジナル博士さぁ…
せめて自分が制御できない状況まで考えてシステム作ってよ…
まあ、そうだね…
AIくんは、生まれてから一度もゼロラボを出たことないんだもんね…
案外、スヴァくんの大冒険をエンタメ感覚で見てたりしてたんすかね?
待って待って、スヴァくんは別に戦いが好きなわけじゃないんですよ?
なんか戦闘民族に目を付けられてたり、会う人会う人にバトルを仕掛けられてただけなんですからね?
ミライドンくんはかわいいなぁ…
AIくんの宝ですか…
オリジナル博士とは違うものになりそうにもないですが、果たして…
いや、そんな顔にもなるわ…
AIくん、お前…稼働できなくなると分かっててそんなこと言って…
真相を唯一聞かされてるスヴァくんの心も考えてくれ…
ただただオリジナルの尻拭いをしなきゃいけないAIくんの強がりを、10歳児はどう受け止めればいいんだ…
そうだろうね…
そうだろうけど、愛情表現が足りなかったね…それどころか、育児すらまともにできてなかったからね…
これ言わなきゃいけないAIくんも、AIくんの口から聞くしかないペパーくんも辛過ぎるだろこんなの…
ペパーくん…
行ってらっしゃい…良い旅を。