【前回までのあらすじ】
セレン様に助けてもらったけど、魚類にされてたし、ムウレアも魔物に襲われた。
気付くと、海中の何もないところに辿り着いたルキウスくん。
まだお魚の姿なので、回復はしきっていないみたいです。
そんな時、海中に垂らされる糸と針とエビ。
食べたら絶対痛い(確信)
しかしルキウスくん、お腹が減っていたのか躊躇なくエビを食べてしまいました。
そして、どこからどう見ても釣り針と釣り糸なので、当然釣り上げられてしまいます。
そりゃ大物でしょうよ…勇者(お魚)だし…
しかし、あの姿のまま釣られてしまったって事は、これはルキウスくんピンチですね…
エッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
濡れた表現をされるのはここでしか見かけてないので、濡れ濡れはルキウスくん専用ですね。凄く不満そうな顔してるのえっちすぎる…なんだそのお顔は…ムラムラする…
どうやら体は十分に回復してたらしく、釣り上げられた時に人間の姿に戻れたようです。
よかった…お魚のままだったら、食べられてた(物理)よ…
しかしここで、今まで激しい感情をほとんど見せなかったルキウスくんが遂に涙を見せました。お顔をこっちに見せてくれないのがまたいい…
世界は滅ぼされてしんどいことばっかりで、匿ってもらってたムウレアもあんなことになって、仲間がどこにいるか分からない状態で抑えきれなかったんでしょうね…
カミュー!!早く来てくれー!!!!この子をクレバーに抱いてやってくれー!!!!!!
でも、ぐっと堪えて、これ以上泣かないようにするのがこれ以上ないほど健気…
勇者を釣り上げた偉大なる漁師さん?は、不可抗力とはいえ不法に乗船した不審者なのに、目の前で泣き出したルキウスくんがよほど不憫に思えたのか、寝床を貸してくれました。
優しすぎる…いつかお礼しますね…すごいつりざおでいいですか?(PKMN並感)
そして翌日、漁師さんにお話を聞くことが出来ました。
ルキウスくんが釣り上げられたのは、デルカコスタ地方。デルカダール神殿の近くの海で、以前カミュくんと二人旅をしていた辺りでした。
世界が滅んだあの日にデルカダールは滅び、お城には魔物が住み着き、闇が溢れて昼も夜も分からない真っ暗な空が数ヶ月間ずっと続いているそうです。
そして、お城からは定期的に魔物が出てきては、生き残りの人間を襲っているんだとか。
ちなみに、目の色が赤い魔物があちこちに出没していますが、見た目は同じでも以前より強化されているらしく、比較的凶暴みたいです。まあ、この辺のはスライムレベルの奴らだから、焼け石に水だけど。
しかし、そんな絶望的な状況に立ち向かっている集落があるらしく、この辺りの人間はそこに集まっているから、アテがないなら行ってみた方がいいぜ。との事。
漁師さんは食料調達の為にここから動けないので、一人で行く事になりますが、まあ、なんとかなるでしょう。
ということで、親切なおじさんに別れを告げて、デルカダールの南にあるという「最後の砦」という場所へ向かう事になりました。
近くまでルーラで行けないかなーと、ルーラの行き先を見てみましたが
ズルが出来ないように、完全にリセットされていました。
これ、また集め直すのかぁ…あんよが壊れるなぁ…
スキルリセットついでにキャンプもしてみましたが
だ、誰もいない…こんなご時世でも一人で旅してる、見た目の割には屈強な商人のおじさんしかいない…寂しすぎる…
悲しいので、スキルポイントを片手剣に振り直して、とっとと先に向かう事にしました。
ここまでは両手剣でしたが、ここからは片手剣二刀流でバンバン敵をSA★TSU★RI★KU★していきますよ~(悪魔の子)
最後の砦の近くまで行くと、因縁のありすぎるデルカダール兵が警備をしていました。
デルカダールの人達が集まってるんだから、まぁ当然だろうなぁ…
しかし、この先の場所…ルキウスくんの仮の故郷の場所なんですが…と、物々しい扉を開くと
…なんか見覚えのある犬な気がする…名前がルキウスくんとニアミスしてる犬な気がする…(具体的)
「おうえん(意味のない無駄行動)」と「アイテム使用(最低ランク)」しかしなくて肉壁にもならない幼馴染と違って、敵に攻撃もするし吠えて怯ませることもできる優秀なNPC犬な気がする…(超具体的)
そんな具体的過ぎる予想の通り、このワンチャンは幼馴染アピールの激しいgエマさんの愛犬・ルキでした。
あと、育てのカッチャマやエマさん、他のイシの村の人達は、村が滅ぼされる時に皆殺し宣言をしたホメロスおじさんの手から、英雄おじさんが助けてくれたから無事だったらしいです。英雄やるやん。
まあ、それでも世界が滅んだ時に亡くなっちゃった人はいるみたいなんですけどね。悲しいなぁ…(DRMGS)
どうやら、王様に憑依したウルノーガによってデルカダールで流布されていた「勇者は災いをもたらす悪魔の子」という嘘も既に撤回されていたらしく、兵士さん達が口々に謝ってきてくれます。
絶対王政で上の指示に逆らえない以上、君達が悪いわけじゃないのに律儀だなぁ…ままええわ、今回は許したる(寛容)
そんなことをしながら、村の奥でお裁縫してたカッチャマと感動的な再会をしたルキウスくんですが、この村にデルカダール王が居ると聞いて思わず渋い顔に。
そりゃ、いくら魔王に憑依されてたとはいっても、散々酷い扱い受けたし嫌がるのも当然だ…
ルキウスくんが以前より表情豊かになってて嬉しいけど、こういう感情ばかりが先に出てきてしまう展開は可哀想…
カミュー!!早く来てくれー!!!!(切実)
せやろ?でも、婚約済みの彼氏持ちだからな。
彼氏の元相棒のデクくんの奥さん!無事でよかった!ミランダちゃんっていうのね、お名前覚えておくよ。
デクくんも無事みたいです。カミュくんが聞いたら安心するだろうなぁ…連れてきてあげたいなぁ…肝心のカミュくんが、どこにいるか分かんないけど。
き、君は…!屋根に上ったネコチャンの救出をお願いしてきた、屋根登りチュートリアルの女の子!(ネコチャンは、当時ちゃんと助けました)
君が無事で嬉しいけど、あのネコチャン行方不明なのか…悲しい…探しに行ってあげたい…
うん、まあ…本来君とは比べものにならないぐらい、めちゃめちゃ高貴な身分だしね…
デクくん、久しぶり!元気そうでよかった!(カミュくんの連れって響きがなんか好き)
あっ…
ごめんね…カミュくん早く見つけて、結婚報告に来るからね…
そして、話が進まないので、仕方なく数ヶ月ぶりにデルカダール王と再会。
しかし、王様は魔王ウルノーガに憑依されている間の記憶はないらしく、ユグノア滅亡からここまでの16年分の記憶がまるっとない状態らしいです。
そんな…流石に可哀想すぎる…一、二を争うレベルの被害者じゃん…
ごめんね、マルティナちゃんどころか仲間みんな消息不明なんだよ王様…
でも、マルティナちゃんならグロッタ辺りで元気にやってそうな気がする(メタ)
もうなんか英雄の正体の予想つくけど、王様がそういうなら見に行くぐらいはしてあげますか。
うわっ、私服ダッサ!
お顔渋かっこいいのに服ダッサ!
ということで、前回も散々見せられた服がダサい英雄は、グレイグおじさんのことでした。
こんなダサい服を着てますが、おじさんは文字通り身を粉にして数ヶ月間戦い続けているらしいです。カミュくんと同レベルの生真面目さんで、ベロニカちゃんと同レベルの堅物さんだから、世界崩壊の責任感じてるんやろなぁ…
そんな、絵面がなんとも言い難いアレな感じで再会を果たした皆さんでしたが、空気を読むことに定評のある魔物の皆さんが、砦を狙って襲撃に現れたそうです。
じゃ、ここはお魚になって数ヶ月寝てたルキウスくんも手伝わなきゃな。と、王様にお願いされたのでおじさんのお手伝いに行くことにします。
しかし、王様でっかいな…一応170ぐらいある設定のルキウスくん相手に、頭一個分は差をつけてるじゃないか…
砦の外で既に迎撃態勢に入ってる兵士達の中にお邪魔してると、妙に馴れ馴れしい兵士の一人に絡まれ、不幸にも黒塗りの馬に乗ったおじさんに追突させられてしまいました。
ここ、お互いに凄く複雑そうな表情しててなんかすき。
めっちゃ敵対してたし無理もないね。
でも、真面目な勇者様なので、お仕事はしっかりこなします。
しあわせのぼうしを持っててMPは心配なかったので、兵士さんは全員助けておきました。
ボスも、おじさんがにおうだちおじさんになってくれたから、戦闘は楽勝だったぜ。
無事襲撃から砦を守り切ると王様に呼び出しをくらいましたが、王様のテントの近くに黒塗りのリタリフォンちゃんがいたので、先にそっちのお話を聞いてみます。
さっきは追突してごめんな。
その割には、お姫様とかルキウスくんも乗せてくれましたけど、その辺リタリフォンちゃん的にはどうなんすかね?
と、遊んでから王様のテントに顔を出すと、「ルキウスくん強いし、デルカダール城取り返しに行こうぜ(要約)」などと王様に提案されます。
そして、その実行役にルキウスくんとグレイグおじさんの二人が抜擢されました。他の人達は砦を守るそうです。
あの城の制圧に、たった二人だけで行くのか…しかも仲直りしてないのに…
自分が抜けたら砦の守りがやばいやん、とおじさんも難色を示しますが、そうやって魔物を砦に引き付けてる間に、お城を乗っ取ってる奴をぶっ倒してきてほしいらしいです。まあ、陽動としてはこれ以上ないほど美味しいエサだもんね…王様。
あと、以前カミュくんと飛び降りた崖からお城に侵入する経路も発見したらしいので、じゃあ、そっから入っていくしかないかぁ…と、完全に退路を断たれる勇者と英雄。
こんなものを回想させられたせいで早く彼氏を探しに行きたくなっちゃったので、じゃけんお城を奪取しに行きましょうね~と、快諾したルキウスくんに、お城のカギが預けられます。
あれ、意外と普通の大きさですね。
まほうのカギが異様にデカかったのか…
王様のクッソかわいい笑顔の為にも、明日お城に突入します!
頑張って取り返してくるから、王様も無事でいてね!
翌朝。
あのね、朝に目が覚めたらね、隣のベッドにね、いつの間にか幼馴染が寝てたんですよ。
いやほんとなんだこれ…怖すぎる…寝起きドッキリっていうか、ホラーだよこれ…
可愛いお顔をアップにして、イクゾー! デッデッデデデデ!(カーン!)デデデ!
というところで、今回はここまで。